ベトナム的おつまみ②
ビール党の身としては、心躍る暑い夏の到来です。
そんな夏の酒肴といえば、私はもっぱらさっぱりしたものが好みです。冷たいビールグラスを片手に、塩茹でした枝豆、薬味をたっぷりのせた冷奴、いかの塩辛に冷やしトマト……という具合。
冷やしトマトにはマヨネーズか塩か、はたまた砂糖か。
お酒の席に着いていると、そんな他愛ない嗜好が愉快な議論となったりもしますが、ところで冷やしトマトならぬ、「冷やしゴーヤ」というおつまみがベトナムにはありました。

こちらは、つい先月に訪れた現地のレストランにて、私も初めていただいたベトナム料理。
ごく薄くスライスしたゴーヤを氷水に浮かべる、それだけ。興味深かったのは、その脇へたっぷりと添えられた魚のでんぶで、このでんぶをゴーヤと一緒に食べる。ぱりんとしたゴーヤに絡まるふわふわのでんぶ、苦味と塩辛さ、不思議な組み合わせの食材がきれいに層を織り成しています。
何よりも、しゃっきり冷やされたゴーヤの爽快なこと!苦味が少ないベトナム産ゴーヤならではの、新しい食べ方を発見しました。
私は苦いゴーヤもへっちゃらなので、もちろん日本でも、このベトナム式冷やしゴーヤを実践中。
生のゴーヤはちょっと……という方には、きゅうりやセロリ、それから冒頭に出たトマトなんかでも抜群に美味しいと思います。
冷やしトマトにはでんぶかな、やっぱり。なんて答える酒呑みがいたら、それはそれで渋いかもしれないと思うのです。



