新年のカレー
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もこちらより、べトめしなる日々をお届けできるよう精進したいと思います。
新年はフランスを旅していたため、ベトナム料理とはご無沙汰していた身ですが……
帰国してからは、旅で得た食の刺激を我がフィルターにかけつつ、改めてベトナム料理と向き合って台所に立つ日々です。
さて、新年。
心新たに1年を始めるべく、いつものようにカレーを作りました。自分にぴりっと喝を入れたいとき、私の作るべトめしはいつもこれ。ベトナム語でcariという、ベトナムカレーです。
ベトナムカレーは、私が料理人人生を始めたばかりの頃に思い出深い一品で、ちょっぴり特別な存在のべトめし。それゆえ、「ここがスタートだったなぁ」ときちんと思い出すために、あるいは「大丈夫、味は変わらずに私のままだ」と励ますために、初心へ戻る1種の行事食のようなものなのでした。

レッスンでもご紹介している、いつものcariはココナッツミルクでスープを作りますが、ココナッツジュースで煮込むものもまた好物。ほのかに甘く、ミルクのよりさらりと軽快な仕上がりになります。
具には鶏肉とサツマイモとジャガイモ、あとは意外に似合って美味しい大根を。細い米麺を添えて、現地では朝食に登場することの多い、所謂「カレーうどん」風にしてみました。しんしんと寒い日の胃に染み渡ります。
何も考えず無心に作れる料理がある。ということに、今年もまた感謝を。
そしてそれがベトナムという異国の料理であることには、大いなる敬愛の念を。