ハノイの茹でキャベツ
桜の蕾が膨らみはじめると、そろそろ観光シーズンの訪れを感じる京都の春です。
そんな日本にいながらも、この時季になるとへヴィローテーションする、私の大好物なべトめしは…… 茹でキャベツ!

葉が柔らかく甘味のたっぷり詰まった春キャベツは、スープやロールキャベツ煮、お漬物などのベトナム料理にも大活躍しますが、なかでも好みの食べ方がこちら。
作り方はいたってシンプル。葉も芯もざくざく切ったキャベツを、塩をひとつまみ加えた熱湯にさっとくぐらせて、シャキッとした歯ごたえを残しつつ茹で上げるだけです。
もちろん、茹でたキャベツをそのまま食べるのはもったいない、美味しいべトめしへ仕上げるポイントはタレにあります。
ベトナムでは、茹で卵をぎゅっぎゅっと潰し入れたヌクマムが、茹でキャベツと意気投合する名脇役のタレ。このタレ、南部のホーチミンでは見かけませんが、北部の大衆食堂ではお馴染みのようで、ハノイの大衆食堂では日々手軽に食べることができます。
現地ではヌクマムと茹で卵だけがぽんと出されることが多いですが、ヌクマムをそのまま口にすると塩辛いので、倍量ほどの水でわると味がととのって良い塩梅。さらにアクセントとして刻み唐辛子を加えれば、ぴりっと味が引き締まります。
キャベツ以外にも、菜の花やアスパラガスなんかの春野菜とよく似合う。
湯上りにぱっと発色した野菜の緑と、ほろほろした卵の鮮やかな黄色が、いかにも春らしいコーディネートだと思いませんか?