春の終わりに、いちごの砂糖煮
毎年3~5月頃になると、うちの近所の果物屋では、いちごがぐっと安く手に入るようになります。1パック150円なんていう日もあって、買わないといけないような気にさえなってくる。いちごは大好物な果物のひとつなのです。
そうやって並ぶいちごは、だいたい小粒の不揃いで酸っぱいやつで、そのまま食べると甘味が少し物足りない感じ。なので、私はたくさん買い込んだら、砂糖を足して簡単なジャムとかマリネにして、食べたいときにちょこちょこつまめるよう冷蔵庫にストックしています。そうすると、1週間くらいは美味しく愉しむことができるから。

ベトナムのおやつ屋へ行くと、「いちごのチェー」というのがあります。「チェー」というのは、ぜんざいのようなベトナム甘味を総称した呼び名ですが、煮豆や穀物の混ざっていない果物のチェーは、ぜんざいというよりシロップ漬けといったふう。作り方がジャム作りに似ていて、さらさらしたジャム、というか。
3月の料理教室のメニューにもしていますが、今年はこのチェーを何度も作っています。簡単なので、ざっと作り方をご紹介。
3パックくらいどかっと買ってきて、ヘタを取って大きければ半分に切り、煮込む鍋の中でまんべんなくグラニュー糖とレモン汁少々をまぶします。砂糖は好みにもよりますが、いちごの重さの半分くらいが良いみたい。そのまま30分ほど放置しておくと、砂糖が溶けて鍋底に水分がたまってくるので、火にかけて15分ほど煮詰めればできあがり。沸騰するとピンク色の灰汁が出るのですくい取り、ごく弱火でクツクツ煮ていきましょう。完全に煮詰めてしまわず、しゃばしゃばしているくらいがチェーっぽいです。
シンプルに氷を落とせばベトナム風、ヨーグルトを混ぜたりアイスクリームをのせても美味しい。今年は煮汁にすりおろしたしょうがを加え、ジンジャー風味のも作ってみました。お酒のお好きな方は、ラム酒をひとたらしするとさっぱり食後のデザートに。
桜も散り、初夏の訪れが見えてきた今日この頃ですが、私のいちごライフはもうしばらく続きそうです。


