ブンとそうめんの良い関係
太陽の光がさんさんと、気持ちの良い季節になってきました。
この時季になると、料理教室では夏向きの麺料理を作ります。
ベトナムにはアツアツの汁麺だけでなく、汁なしでたっぷりの具を混ぜる和え麺や、タレに浸けて食べるつけ麺風のものなど、これは暑い日のほうが美味しいな、とお天気に味を左右される麺があります。蒸し暑い南国ならではの、麺料理の在り方でしょうか。麺なのに生野菜がたっぷり添えられていたり、タレもさっぱりと甘酸っぱいものが多いので、ちょっとしたサラダのようにできあがるところも、サッパリ食べたい夏気分にぴったりです。
ベトナムの汁なし麺料理では、「ブン」という麺が大活躍します。
日本でも名の知れた「フォー」より、現地の食卓では、もう少しへヴィローテーションするお米の麺。フォーよりも細くて丸みがあり、コシの弱いあっさりとした食感なので、和えダレや浸けダレにもよくからまって美味しいし、ほかの具を邪魔することなくバランスも抜群です。

私は最近のお気に入りは、ブンをそうめんに代えて食べること。
これはいつだったか、生徒さんが「ブンってそうめんに似ていますね」とおっしゃっていたのがきっかけでした。
純和風のそうめんですが、味のベースとなるヌクマムとの相性が良いからか、アジア風な味付けにも意外とマッチします。夏場の台所にはだいたいストックされているし、栄養の偏りがちなそうめん料理も、ベトナム式で食べれば肉も野菜もバランスよく食べられて良い感じ。
上の写真は、来月の料理教室で作る「牛肉の冷やし和え麺」。これもぜひそうめんでも試食していただきたいな、と思っています。
「ベトナム料理の食材って買いにくくないですか?一度買っても、余ってしまうし…」
そんな声をちらほら聞きますが、それなら発想を転換させて、うちにあるものでも美味しいベトナム料理へしあげる工夫をしてみましょう。日本の食材でも雰囲気を変えることなく、上手に置き換えられるものがわりにあります。そのアイディアやポイントを知ることも、異国料理を手軽に美味しく作れるようになるための、大切な一歩かもしれません。
ところで先日、ベトナム在住の友人が「ブン料理、そうめんも美味しいけど冷麦もいけるよ」と教えてくれたので、今夏はこれにもトライしてみようと思っているところです。





