ベトナムの屋台 「イカ焼き」
前回、おいしそうな海辺の屋台料理について書かれていたので、屋台繋がりのお話を。
先日、ホーチミンを旅してきた生徒さんから、「イカ焼きの屋台通りができていました!」というお話をうかがいました。
写真を見せていただくと、確かに「Muc Nuong Mui Ne(イカ焼き ムイネー風)」と書いた看板が掲げられ、丸々としたイカが炭で炙られています。下味や凝ったタレをつけるわけでもなく、ごくシンプルなイカ焼きみたい。その屋台がずらっと並んだ通りは、どうやら私がよく泊まっている宿の近所のようですが、4月に来たときはこんなのなかったなぁと、生徒さんたちとも話していました。
ベトナムの面白いなーと思うところは、屋台料理にもちょっとした「流行」があるらしいところ。
バイクタクシーで街を流していると、あれ?こんなところにこんな屋台あったっけ?という、なにやら新種の料理を掲げるお店を見かけます。時間帯もポイントで、午前中しか現れないおばちゃんもいれば、夕方から飲み客相手に商うおっちゃんもいる。
それに一度「流行」ができると、あたり一面(つまり通り一体)が、その屋台で埋めつくされてしまうのも、ベトナムならではの不思議。そんなんで共倒れせえへんの?と、いつも思ってしまいます。
でもそれは、「いつでもどこでも儲かるならば!」というふうにも感じられる、この国ならではの商売精神なのかもしれません。
ところで、屋台料理ってちゃっちゃと作れるものが多いので、なかなか勉強になるものです。
日本の縁日と共通する食べものなんかも見つかって(イカ焼きも然り)、なんとなく親近感を感じてしまう。子供の頃にワクワクした、お祭り気分のような感じでしょうか。

先月の料理教室では、うちでも「イカ焼き」を作ってみました。
ワタを詰めて丸々焼きもおいしいですが、おうちで作るのなら、イカも切り身を使えば簡単です。たっぷりの香り野菜を刻んでまぶし、ヌクマムやチリソース、砂糖なんかで下味をつけ、フライパンでさっと焼くだけ。
じゅっと油がはぜた瞬間、遠い夏休みの記憶にあるような懐かしい香りが、台所じゅうに漂いました。